一人でも多くの人に真実をお伝えしたいと思います。事実を知り、その後はそれぞれの価値観で行動されれば良いと思います。
化学物質を否定するつもりはありません。仕事の中で使う薬剤が環境や健康に及ぼす影響を知った上で仕事をすべきであると考えています。できる限りのリスクを取り除き、お客様には「元気で長生き」、「いつまでもキレイ」で過ごしていただきたいと願っています。
これから書くことは極端な考えで、間違えているかもしれません。しかし大切なお客様に、もしものことがあってはいけません。仕事をしていく上でリスクは極端過ぎるほどに考えておくべきだと思います。
* 美容室でパーマやカラーがしみたり、嫌なニオイを経験したことはありませんか?
* スタッフの手荒れを見かけたことはありませんか?
これらは薬やシャンプーに含まれている「化学物質」が原因で手荒れや頭皮トラブル(湿疹・カブレなど)を起こしているのです。そして、排水として川や海に流れ、環境破壊もしています。私たちの生活は化学物質であふれかえっています。医薬品や化粧品はもちろん、含まれていない物を探すのは難しいくらいです。裏の成分を見るとカタカナの表示名ばかりです。それらは体内にも浸透していることをご存知ですか?化学物質が体内に入るルートは3つ
1. 経口吸収⇒食べ物などと一緒に口から入ること
2. 吸入 ⇒呼吸と一緒に吸い込むこと
3. 経皮吸収⇒皮膚から吸収すること
口から入るもの(添加物や農薬)や吸い込むもの(排気ガスや煙草の煙)には気をつけているのですが、毎日使うシャンプーや化粧品、洗剤、歯磨き粉などにもたくさんの化学物質が含まれており、経皮吸収が一番身近で、深刻なのかもしれません。体の部位で違う経皮吸収率(腕の内側を1とした時)
* 手のひら0.83
* 脇の下3.6
* 頭3.5
* 額6
* 顎13
* 背中17
* 性器42
皮膚の角質層が薄いところほど吸収されやすいです。
年齢でも違う吸収率 成人<高齢者<小児
口からよりも皮膚から入る方がこわい?
口から入った化学物質は肝臓の働きで90%以上解毒されます。それに比べ皮膚から入った場合の排出量は10日たってもわずか10%にもなりません。
代謝が遅く、皮下の脂肪組織に蓄積された後、やがて徐々にリンパ液や血液に乗って全身に運ばれます。
どうやって皮膚から入るの?
皮膚には異物の侵入を防ぐバリアー機能があり、化学物質も簡単には入れません。しかし、合成界面活性剤や溶解剤は皮膚バリアーを破壊し、有害なものまで、からだの中に入るのを手助けしてしまうのです。
本来ケガや病気の時に薬を浸透させるために作られたものなのです。でも日用品として毎日使っていたら・・・
蓄積して悪影響を!?
日常生活でどんどん体内にたまる有害化学物質。一定量をこえた時、突然アレルギーや花粉症などの症状や病気を引き起こすケースがあります。
沈黙の期間が長いので、原因となるものをずっと使い続けてしまう上、何種類もの化学物質の害を複合的に受けることも少なくありません。
シャンプーと子宮の関係
ほとんどのシャンプー剤には合成界面活性剤など台所洗剤よりもたくさんの化学物質が含まれています。それらシャンプーが子宮に蓄積され子宮内膜症などの一因になっているとも言われています。また、フケやかゆみ、抜け毛も、もしかするとシャンプーが原因かも・・・?
入浴剤で温泉気分?
主成分は炭酸水素ナトリウム(重曹)ですが、着色料や保湿剤などたくさんの化学物質が含まれています。なかには染色異常を引き起こすサリチル酸が使われているものもあるのでご注意下さい。
リンスは髪をダメにする?
リンスのいい香りはほとんどが化学物質で作られたもの。香りを残そうとしてよくすすがないと、逆に髪が細くなったり薄くなったりしてしまうこともあります。使用感を高める陽イオン系の界面活性剤はシャンプーの界面活性剤よりも強力です。
ボディソープ・石けんが乾燥肌の原因?
濃度の高い合成界面活性剤が使われ、皮膚を守っている皮脂まで洗い流してしまうので、乾燥肌や老化肌の原因にもなります。保湿剤や防腐剤、香料の強い刺激で皮膚が炎症を起こすこともあります。また、ほとんどの石けんはボディソープと同様の成分でできています。しっかりと成分をチェックして下さい。
キレイに洗うための洗剤は?
台所洗剤でイトミミズが溶けてしまうのはご存知ですか?同じように私たちの皮膚も破壊され、使えば使うほど化学物質が入り込みやすい状態に。また、洗濯用洗剤に含まれる蛍光増白剤は有害な上に、物に移る性質があります。衣類にすすぎ残った化学物質が触れただけでも肌は影響を受ける可能性があるのです。
化粧品で美しくなる?
美白やハリ、潤いなどの効果を売りにしている化粧品。効果のある良い成分だけが吸収されると思っていませんか?驚くほどたくさんの化学物質が皮膚に付着し一日中吸収され続け、美しくなるためのものが、肌荒れの原因にも・・・また、口紅に使用されているタール系色素は、接触皮膚炎を引き起こす危険性があると発表されています。
お風呂では吸収率が10倍!
皮膚の温度が10℃から37℃に上がると吸収率は10倍になります。お風呂で使うシャンプーやリンス、ましてや入浴剤は気をつけたいですね。
日用品を選ぶ時の注意点/薬学博士 竹内久米司
1. ラベルをチェックする
合成界面活性剤が含まれるものは避ける。石けんは「石けん素地」「石けん成分」を選ぶ
2. 信頼出来るメーカーを選ぶ 有名ブランドではなく健康や、環境に配慮したメーカーか見極める
3. 「潤う」・「さっぱり」・「サラサラ」などの言葉に惑わされない
4. 肌に合わないと感じた場合は使わないようにする
5. アレルギーや湿疹などの作用がないか常に注意する
合成界面活性剤は皮膚バリアー通過の名人
皮膚の一番上にある角質細胞はケラチンという水と相性の良い物質で満たされています。一方細胞膜は皮脂でできており、細胞と細胞の間はセラミドという脂で満たされています。脂と水の層が積み重なり、強力なバリアー機能を発揮しています。合成界面活性剤は水と脂(油)を溶かしてしまうので、やすやすと通過してしまいます。
次世代へも受け継がれる「経皮毒」 薬学博士/稲津教久
日本人の生活は戦後欧米化へと大きく変化し利便性を追求した結果合成洗剤やプラスチックを代表とする化学物質の大量生産へ発展しました。
日用品に含まれる有害化学物質はアレルギー症状を増加させたと考えられます。
「経皮毒」は何世代へも受け継がれる「継世代毒性」といわれ少量でも蓄積性があり受け継がれていく可能性があります。
理美容師の手荒れは日本一多い職業病 医師 平田雅彦
PPDAはへアカラーの主成分ですが、スプーン1杯飲むと死に至る毒性の強い化学物質です。
除草剤よりも毒性が強いパーマ液パーマ液の毒性は除草剤の35倍。特に2剤は中枢神経系や腎臓に対して刺激が強く、麻痺やけいれん、腎臓障害を引き起こす恐れがあります。
ヘアカラーは有害物質のカクテルパラフェニレンジアミン(PPDA)は強いアレルギー反応を引き起こす可能性があります。
発がん性物質や環境ホルモンとしても知られ20年以上毛染めをしている人はリンパ腫の発症率が高いとも言われています。狭い部屋や浴室でのホームカラーは空中に舞った粒子を吸い込んでしまう危険性もあります。
ヘアマニキュアにはタール系色素安全と思われがちですが、発がん性物質のタール系色素が含まれ、体内に入るとアレルギーを起こす場合があります。
ヘナにもPPDA原産地のインドで混入されている場合があります。有害とされている化学物質は1500種類以上。原因不明の様々な病気は化学物質の影響ではないかと疑われています。
有害化学物質が原因とされている病気
* 皮膚トラブル:しっしん、頭皮のフケ、かゆみ、抜け毛
* アレルギー:アトピー性皮膚炎、花粉症、喘息、食物アレルギー。今や20代前半の90%がアレルギー予備軍と言われています。
* 婦人病:不妊症、早期閉経、子宮内膜症・子宮筋腫。体内で環境ホルモンとして残留し、子宮筋腫や内膜症の若年年齢化に影響。
* がん:化学物質は脂溶性のものが多く皮膚細胞や乳房、子宮などの脂肪に蓄積され、発がんの原因につながります。
* 脳の病気:脳の60%は脂肪でできており若年性認知症、パーキンソン病、うつ病などとの関連が疑われています。また、母体を通して胎児や乳幼児の脳に影響する危険性も高く自閉症、学習障害、多動症、適応障害などの原因の可能性も指摘されています。
私たちが使った化学物質のゆくえは?
家で使った合成洗剤は、生活排水として川に流れ、ゴミとして焼却した石油化学物質は大気中に散乱。地球の未来はどうなってしまうのでしょう?
* オゾン層の破壊 直射日光を浴びても良い時間は一日10~20分までと警告している国もあります。
* 地球温暖化:このまま行くと100年後は1.4~5.8℃上昇 氷河は溶け低地は水没します。
* 大気汚染
* 水質汚染:川や海を汚している原因の70%は生活排水。分解の早い石けんでも100ppmが完全に分解されるには8日間。最難分解性のLASは1ヶ月経っても50%しか分解されません。
* 森林破壊:1分間にテニスコート20面分の木が切られています。世界中の森林の3/4が破壊されました。
LHAS生活のススメ
・できるだけ車は使わず公共機関を利用する
・マイ箸を持ち歩く
・地元産の有機野菜を選ぶ
・節電、節水をここがける
・日用品は安心、安全なものを選ぶ
・ゴミはきちんと分別する
・マイバックを持ち歩く
・環境をテーマとした催し、活動に参加する
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