ベルガモット
~柑橘系の爽やかな香りは沈んだ心を救ってくれる~
北イタリアの小都市ベルガモットの根に由来するミカン科の常緑樹。 長い緑の葉をつけ、白い花を咲かせたあと、洋ナシ型の実をつけます。 その果皮を圧縮して作る香りは、柑橘系に加えてフローラルなトーンもあります。
やさしい温かみのある香りは、心理面へ働きかけるほか、消化器系の調整作用や抗菌作用を持ち、幅広く活用できます。
使用上の注意:繰り返して使用すると、接触によって極度のアレルギー反応が起きることがあります。
使用してから72時間経つまで、直射日光や紫外線を避けて下さい。
皮膚へのご使用は低濃度をおすすめします。
糖尿病をお持ちの方がベルガモットを使用される場合は、規則的に血糖値をご確認ください。
5歳未満のお子様へのご使用はお控えください。
サワーオレンジとレモンを交配して生まれたベルガモットは、ミカン科の常緑低木。
原産は東南アジアですが、イタリア、モロッコ、チュニジア、アイボリーコースト、アルジェリアなどが主な産地です。
アールグレイの香り付けとしても有名。
悲しい時や不安な時には気持ちを上げてくれる爽やかな香りの精油ですが、同時に情緒不安定な時には気分を落ち着かせる働きもしてくれます。
ベルガモットは柑橘系とはいえ、ちょっぴりスパイシーさも兼ね備えているので、古くから香水などに使われてきました。
スプレーボトルに蒸留水を入れてベルガモットを足して空間にスプレーすると、イヤな臭いを消すだけでなく、虫よけとしても役に立ちます。
セラピーとしての利用
ベルガモットは神経系に働きかけ、沈んだ心や不安な気持ちを元気づけてくれますが、その他にも抗菌作用、傷跡を目立たなくする、筋肉の緊張をほぐす、痛みを緩和する、呼吸を楽にする、胸やけや逆流性食道炎の症状緩和などの働きがあります。また、血流改善や抗炎症作用に加え、食欲を抑える作用もあるので、ダイエット中の方はディフューザーで焚くと良いでしょう。
オイルの詳細
学名鎮静:Citrus bergamia
科名: ミカン科 抽出法
圧搾法 抽出部位
皮 主な科学成分: リモネン、酢酸リナリル、リナロール等 ブレンドガイド ノート
トップノート 相性のよいオイル:他の柑橘系のオイルを含め、多くの精油とブレンドできます。
サンダルウッド、ローズ、ベチバ―、フランキンセンス、ラベンダー、イランイラン、ゼラニウム、ネロリ、クラリセージ、マージョラム、アンジェリカなど。
おすすめの使用法
吸入:コットンや清潔なガーゼに1滴たらし、深くゆっくりと吸入します。揺らぐ心にバランスを与えてくれます。一日に何度でもお試しください。悲しくて、落ち込んだ心にはローズやネロリを足すと一層効果的です。
ディフューザー: ベルガモットの甘い香りは、空間を明るく楽しくしてくれます。色んな精油と合うので、お好みの精油とブレンドしてみてください。食欲を抑える働きもあります。
バスタイムに:バスタブに数滴落として入浴します。膀胱炎などの泌尿器系の感染症の治療に効果があります。腰湯でも良いでしょう。
消化促進に:キャリアオイルとブレンドしてお腹を優しくマッサージします。腸の筋肉の緊張を解きほぐし刺激を与えてくれます。
ベッドタイムに:コットンなどに2滴程たらし、枕の下に入れます。甘い香りは心地よい睡眠に導き、疲れも取れるでしょう。更年期のストレスケアにも最適です。キャリアオイルとブレンドして足をマッサージするとリンパの流れも改善します。
【コレステロールとベルガモット】
~副作用なしにHDLが増える驚きの研究結果~
ベルガモットとはイタリアを原産とするかんきつ類のフルーツです。
このベルガモットに注目したイタリアの大学の研究で、ベルガモットの果実から抽出したポリフェノールにコレステロール、中性脂肪、血糖値を減らして、HDL(善玉コレステロール)を増やす働きがあることがわかりました。 研究では237人を3つのグループに分けました。
♦ Aグループ : 高コレステロール
♦ Bグループ : 高コレステロール・高中性脂肪
♦ Cグループ : メタボリックシンドローム 更に、A,B,C各グループを4つのグループに分けました。
♦ 毎日ベルガモット500mgを摂ったグループ
♦ 毎日ベルガモット1,000mgを摂ったグループ
♦ 偽薬のグループ
♦ 何も摂取しないグループ
その結果: ♥ 総コレステロール:500mgのグループで21.8%の減少、1,000mgで29.4%の減少。
♥ LDL(悪玉コレステロール):500mgのグループで24.1%の減少、1,000mgで36%の減少。
♥ HDL(善玉コレステロール):500mgのグループで22.3%の増加、1,000mgで40.1%の増加。
♥ 中性脂肪:500mgのグループで28.2%の減少、1,000mgで37.9%の減少。
♥ 血糖値500mgのグループで18.9%の減少、1,000mgで22.4%の減少。 という驚異的な結果が出ました。
また、研究では副作用があるコレステロール低下剤(スタチン)の服用を中止した32人にもベルガモットから抽出したポリフェノール1,500mg飲ませたところ、副作用なしに総コレステロールが25%減少し、LDL(悪玉コレステロール)も27.6%減少するというとても良好な結果がでました。
今回の研究で最も驚異的なのはHDL(善玉コレステロール)をベルガモットのポリフェノールが増加させたことです。
HDLを増やすことができるのは、今のところ生活習慣の改善(運動)とナイアシンぐらいしかなく、ここがコレステロール低下剤(スタチン)と決定的に違うところなのです。
これまでの研究でフラボノイドにコレステロールを低下させる働きがあることは知られていましたが、単一のフラボノイドでは効果が低く治療効果は望めませんでした。
ベルガモットは他のかんきつ類と比べてフラボノイドの種類、そして量がとても多く含まれているのが特徴で、今回の研究ではベルガモットに含まれているフラボノイドの複合体がフラボノイド単体では得えられない治療効果を引き出したのです。
研究ではベルガモットの産地として有名な南イタリア・カラブリア地方のものが使われました。植物は生息している地域の土壌、環境によりそのポリフェノール(バイオフラボノイド)に違いがでるので、この特別な地域で栽培されたベルガモットがこの驚異的な研究結果の原因の一つかもしれません。 またベルガモットに含まれるポリフェノールには炎症を抑える抗炎症作用、抗酸化物質としての働きもることから心臓病、脳梗塞、メタボリックシンドロームの予防にも大きな成果が期待できます。
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