マジョラム
学名の「origanum」の意味は「山の喜び」。心を温めて喜びをもたらしてくれる香りです。
鎮静作用があり、胸がドキドキするような興奮を鎮め、高い血圧も安定させてくれます。
緊張をほぐし、リラックスしたい時、ぐっすり眠りたい時にもオススメ。
副交感神経を優位にし、自律神経のバランスをとってくれることから、ストレスでアンバランスから起こる、様々な症状を緩和してくれることが期待できます。また呼吸器系への作用もあり、苦しい咳や、喘息など様々なトラブルを穏やかに鎮めてくれます。
温める作用は身体だけでなく心もいっしょに温めてくれる作用もあります。悲しみや不安、または怒りでバランスを失い冷え切った心を、やさしく温めなぐさめ、落ち着きを取り戻させてくれます。
鎮痛作用もあり(温める作用をもつことから毛細血管を開き、血流をよくし、疲労物質を流してしまうことで、筋肉痛などが改善されるのではないか、と考えられています。)
肩コリや腰痛、筋肉痛にもオススメです。
消化器系へも良い働きをすると言われていて、消化不良、胃酸過多などの不調、また便秘にもお試しください。
月経周期を正常化する作用もあり、鎮静・鎮痛作用と合わせて、月経痛のトリートメントにもお試しください。
注意・・・妊娠中の方は使用を控えてください。
ブラックペッパー
血液循環促進作用があり、体が冷えて循環が滞りがちな方にオススメ。特に局所的に温める働きがあるため、足先や肩、お腹など、特に温めたい場所に集中してお使い下さい。
グレープフルーツには脂肪燃焼を促す働きがあると言われていますが、交感神経を活性化させるブラックペッパーとブレンドすることで、さらに効果的に働きます。
ピリッとした熱を感じる香りは体だけでなく、心も温めてくれます。なんとなく気がのらない時、注意力散漫な時に刺激をあたえ、やる気とスタミナを増してくれます。
鎮痙作用があり。これは運動をする前に用いると、筋肉の調整になりケガなどをしにくくなるそうです。また、運動後に用いると筋肉痛やコリを和らげてくれるそうです。
消化器系のトラブルに。下痢・胸焼け・吐き気などの他、消化液の分泌も促すので食欲のない時、腸の蠕動(ぜんどう)運動を促すので、便秘にもオススメです。
腎臓・泌尿器系を刺激、また肝臓・脾臓を刺激するので、インドでは4000年以上前からこれらの不調に使われてきたそうです。量と頻度にはご注意下さい。
風邪の季節には、ウィルス性の感染予防に使われています。
注意・・・腎臓を刺激するので、多量または頻繁に使用しすぎないこと。低いレベルの光毒性があるので、日中の使用にも気をつけてください。敏感肌の方も注意が必要です。
ローズマリー
淡い青色の花をもつこの植物は「海のしずく」という意味のラテン語を名前の由来にしています。聖母マリアが着ていたマントをかけたら、白い花が青くかわったとか。「マリア様のバラ」とも呼ばれます。
中枢神経(脳)への刺激作用があります。疲れやストレスから、集中力を欠いたり物忘れをしたりする時、脳に活力を与えクリアーにします。
日中の気分転換に。朝、寝起きの悪い人に。また、脳だけでなく体そのものをも活性化すると言われています。
心臓を活性化し、拍動を強めるので、血液の流れをよくします。低血圧、手足の末端の冷えにも利用され、消化器系が弱く、下痢や便秘に。
殺菌・消毒作用
ジュニパー同様、昔のフランスの病院では感染を防ぐためにローズマリーを焚いていました。呼吸器系の不調、風邪の予防などに蒸気吸入するのもよいでしょう。
1.8シネオールの粘液溶解作用により、痰の排出を助けたりします。
鎮痛作用:運動後の筋肉の痛みや疲労に、ラベンダーなどと一緒に使われることがよくあります。肩こりや腰痛のケアにもよく利用されます。
収れん作用があり、スキンケアにも利用されています。ハンガリアンウォーターの伝説は有名で、中世のハンガリーの女王がこの水で奇跡の若返りをし、隣国の王子から求婚されたそうです。この水の原料の主成分がローズマリーだったそうです。
脂性肌に。また、フケ、抜け毛予防のためにヘアケアとしても利用されています。
穏かな月経促進作用があるとも言われています。妊婦の方はもちろん、妊娠する予定の方は、普段から使用しないこと。
注意・・・妊娠中の方(とくに初期)、てんかんの方は使用しないでください。敏感肌の方も注意が必要です。
シナモンパーク
刺激強めの精油ですが、特に冬の芳香浴用にあるとうれしい香りです。シナモンの香りは、食欲をそそり、明るく元気な気持ちにさせてくれます。ナツメグ同様、甘くスパイシーな香りは、心を温め、励まし、元気づけてくれます。
加温性が高く、フットトリートメントなどに使うと、足がポカポカしてきます。
血液循環を刺激してくれるので、血行の悪い冷え性さんには、この点でも相乗効果が期待できます。また、上記のような特性から、筋肉痛や関節炎、リウマチ痛のケアにも適しています。
消毒作用が高く、消化器系の不調にもよいので、お腹などをマッサージすると、消化器系を元気にさせるお手伝いをしてくれますし、風邪の症状も和らげてくれます。
スパイス系の香りは食欲を増進させたり、消化を助けたり、という働きも期待できます。
シナモン精油は、身体全体を強壮してくれます。循環の滞りがちな寒い季節。時には全身にマッサージしてあげましょう。
内分泌系を刺激するため、月経痛を緩和し、少量月経を正常化してくれます。
皮膚刺激に注意しつつスキンケアに利用すれば、収れん作用が期待できます。
虫さされや、水虫への適用、また、しらみやイボの除去にも適しています。
注意・・・皮膚刺激の可能性がありますので、使用量、頻度は控えめに。また、妊娠中の方、授乳中の方、お子さまは使用を避けてください。
ジンジャー
ジンジャーは「火・熱」の性質をもつと言われています。そのため、体内の過剰な湿気によって起こる不快な状態、下痢・カタル・リウマチなどに適しています。
温湿布やオイルトリートメントで用いれば、体も温まります。気管支の詰まりや、喉の腫れにもオススメです。
関節炎・筋肉痛・筋肉疲労・肩こり・腰痛などの痛みを和らげてくれます。(冷えによって起こる肩こり等には、マジョラムのような温める精油とブレンドすると特に良いです。)
消化器系のトラブルに対してはとりわけ大きな働きをすると言われています。
下痢・吐き気・食欲不振・ガスの滞留など、こちらもオイルトリートメント等で適用したり、芳香浴がオススメです。
ショウガを食べるのには抵抗のある方にも、楽しくショウガパワーを取りいれていただけます。
「熱」の性質をもつものの、高すぎる熱がある時には汗を出し体温を下げるというバランス作用もあると言われます。風邪やインフルエンザなど、熱があり関節が痛むような状態にはとりわけ適していると言えるでしょう。
心にも活力を与えてくれる香りです。深い疲労感や悲しみやショックによって、心が動かなくなってしまった人に、感受性の薄れた冷たい心をあたためて励ましてくれます。また、スパイシーな香りは記憶力を高めてくれます。
注意・・・肌に適用する場合、刺激を感じることがありますので、最初は濃度を低めにして(0.5~1%くらいで)お試しください。また、光感作性があるという説もありますので、日の当たる部分への使用は避けた方が無難です。
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